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神経症は治るのか?

 

           

一番重要な問題が神経症は治るのか? ということだろう。治らなければ地獄の日々が続くわけだから死活問題だ。
統計的にも、取材させてもらった話、医者や心理セラピストの方々の話でも、日が浅ければ浅いほど、よくなる確率が高い。
あと、脳の思考の柔軟性が堅くなる年代(たとえば50代以降)になると、変化をする意欲もそがれてしまい、確率がその分低くなる。
だから、治るものだといえるし、治らないわけではないといえるだろう。
「神経症の解決=自殺」は治らない人に残された最後の手段だと自嘲的に言っていた人がいた。
とにかく治す意気込みが消えてしまった人が、よくなっていることはなかった。

取材を進めていくうちに、経歴の長さの他に重要な点があることに気づいた。
それは各セラピストや医者によって、効果が圧倒的に違ってくるということである。
結果的に何十というセラピーや病院、何百というセラピスト、医者、カウンセラーに会ってきたが、その差は歴然だった。
そこでまた問題となるのが、能力がない医者でも、事務的に薬を出していればいい、という考えである。
そこに能力差は問われない。
薬を変えたり、重くしたり、量を増やしたりするだけなのだ。そこからも、危険が存在している。(薬品会社としては、薬をもっと売りたいのだろうが・・・・)
神経症を一人の力では治すことができないものと仮定すると、各種セラピーの選び方が重要になる。
またセラピストとの信頼関係も大きいだろう。
能力の高いセラピスト、最適な手段、最高の方法で神経症に立ち向かっていけば、不可能なことはないだろう。
常にくじけずに努力した人だけが、よくなっているという感じを受けた。
実際多数いたので、励みになるかもしれない。

神経症で悩む人が多ければ、一方で神経症を治療する施設も星の数ほどあるのは、この資本主義社会では当たり前。
カウンセリングから催眠療法、森田療法、病院がメインだろう。
そのほかにもユニークな療法もたくさん存在する(効果となると?だが)
さて、カウンセラーは心のケアには欠かせない存在で、神経症対策の一番基本である。
事件や事故にあった子供の心をいち早くケアし、トラウマにならないようにすることで、年々その地位は高まっている。
同時に数を必要とされている職業で、心理学を専攻する学生も増えている。
カウンセラーは神経症になる前段階で一番威力を発揮する。
だが重い神経症に陥ってしまった人にはどうにもならないことが多い。
気休めで通っているという人が多かった。
悩みを聞いたり、受け入れたり、アドバイスをしても、いくぶん当人にとっては気が楽になるだけで、根本的解決にはなっていないようだ。だがやらないよりやった方がいいという。
カウンセリングは最近では、受ける方でも、受けやすい雰囲気になっている。
昔は(特に日本では)心の悩みを扱う期間に相談することはとても「恥」だった。

精神科ともなれば、通っていることがばれたらとても気まずい思いをするものだった。
今でもそれは残っている。だが悩んでいる人にとっては、本格的治療という意味で大きな存在である。
心を扱うと言うことで、内科や外科と一緒にするのは間違いだ。
だが、どんな神経症の人でも、最初は、精神科に相談すれば解決すると思っている人も多い。
だが現実はそう甘くなかった。
取材した人によると(仮名)、病院に行って、自分が神経症だということを知ることが非常に大きかったという。
それまではなぜ自分が苦しんでいるのかわからなかったそうだ。
今なぜか心が苦しい人は、とにかく専門家に相談した方がいい、と仰った。
まずは自分がどんな状況が知ることから治療が始まると言うことだ。

催眠療法は、自分が家でやっている自律訓練法と変わらないという不満をこぼす人が多かった。
また催眠に入れない。
入れたとしても、浅い状態でとても治るとは思えないとのこと。
催眠療法は療法士の能力に左右される。
また心を預けることから、他のカテゴリーの先生よりも、患者との信頼関係がいっそう必要になる。
最初は期待していた人も多かったが、なかなかうまくいかないものである。

森田療法。この理論を取り入れている病院も多い。「あるがまま」の状態は神経症とはまったく正反対の状態である。「あるがまま」ができないから、ずっと悩み続けてしまう。自然ではなくなってしまう。理論的にも興味深く、書籍もたくさん出版されている。日本の土壌から生まれた療法だ。欧米からも内観療法と共にちょっとした注目をされているそうだ。

いずれにしても、神経症を治すには莫大な労力とお金と時間が必要とされるようだ。
よくなればいいが、多くの人がずっと症状を引きずっていかざるを得ないのが現状である。
「甘くなかった。だけど、やらなければ、よくなっていることはないと思う」

神経症をビジネスとした怪しげなものがたくさんある。実際ひっかかってしまう人もたくさんいる。
こういう人の弱みにつけ込むビジネスは、アトピーだろうが、ガンだろうが何にでも存在している。
心の悩みと言うことでは、新興宗教の大きなターゲットである。
実際に今まで社会的な事件になったカルト教団に、神経症であるがゆえに入会した人がとても多いそうだ。
宗教に救いを求めるというのは信教の自由だし、宗教的喜びというものも否定しない。
しかし、宗教という名の金儲けに神経症が利用され、二次的被害をこうむるのは避けたいものである。
宗教法人は税金的にも優遇されている。
今や金儲けの手段として化しているの事実だ。
ここで新興宗教ならばすべて危ないと言っているわけではないことを断っておきたい。
あくまで金儲け主体の新興宗教が危ないと言っている。
お間違えなきよう。

取材をすすめる中、実際によくなられた人もいる。でも、解決しないままずるずる行ってしまっている人もいる。
この差は何なのだろうかと考えてみた。
どちらも自力では解決不可能な人だった。
でも、セラピーを受けることでよくなった。
でもよくなっていない人もたくさんだ。
ということは、非常に信頼できるセラピスト、能力のあるセラピストとの出会いがその分かれ目だったと同時に、努力できるか、覚悟が身に付くことができるかという差もあるように感じた。
神経症で悩んでいる人、良くなることが出来た人のインタビューもあるので判断してください。

ともかく安易な道はないと言っていいかもしれない。
この神経症解決の問題に関しては。

(YUTAKA MATSUZAWA)

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